寝たきりでも結婚式に出席できる技術

こちらのブログで何度か、QOLに関わる最新技術のことを書いてきました。
最近は技術がかなり進歩してきているので、
ビックリするようなことが介護に利用される可能性がある、
というニュースも出てきています。
最新家電やドローンなどについても、こちらで紹介してきました。
そして今回は、また新たな技術に関するニュースについて書きたいと思います。

まず、寝たきりや身体に不自由がある高齢者の方は、
なかなか自宅や介護施設など一定の場所から動くことができません。
そのような方でも、離れたところに自分がいるかのような体験ができる技術が開発されたそうです。
どのような方法かというと、今話題になっている人型ロボットを使用するというものです。
これにより、300km離れていても孫の結婚式に出席できるのだそうです。

c6a03b2b1d39bf1b8d1d268ef58a3289_s

ちょっと前だったら、映画かマンガのような内容だと思っていたはずです。
それが現実にものになるのですから、技術の進歩はすごい!と思いませんか?
式の様子を見られるだけではなく、動きも伝えることができるんですね。
実際に、動画サイトでもその様子がチェックできるようになっています。

この動画を見ただけでも、自宅から離れられない高齢者の方が
バーチャルで結婚式に参加した様子がわかりやすいですね。
残念ながら触覚を感じることまではいかないようですが、
目の動きでロボットを動かすことができ、
ロボットを通じてハグをできるというのも、最新技術が活かされているようです。
将来的には、もしかしたら触覚など他の感覚を感じられるようになっているかしれませんね。
結婚式などでは、本来は出席したいと願う方も多いでしょう。
ですが実際には難しく、出席を断念する方がほとんどではないでしょうか。
そんな場合にこのような技術を使えれば、
願っていたことを実行できることで満足感を感じられるでしょう。

このバーチャル技術はプロジェクト段階なのでまだ実用化とまではいっていないそうですが、
技術的には可能であることが証明されているので、
高齢者の方が自宅にいながらにして遠くへ行っていろいろなことを経験できるという
バーチャル環境は、近いうちにポピュラーになるかもしれないという希望がありますよね。
身体に自由がきかなくても、行きたい場所に行けるようになるという意味でも、
QOLを向上できる方法のひとつと期待できそうです。

QOL向上と健康管理

年末の慌ただしさを感じる今日この頃ですが、
いかがお過ごしでしょうか?
私自身はいつも通りの毎日ではありますが、
あまりに忙しすぎて体調を崩して、具合が悪い年越しなんて最悪ですから、
今こそきちんと体調管理をしておきたいものですね。

QOL、生活の質にまつわるお話をあれこれと書かせてもらってますが、
生活の質を向上させるには、まず何よりも健康が第一
と考えている人は結構多いと思います。
いくらお金があってヒマがあったとしても、
身体の調子が悪かったら何もできませんからね。

介護施設での体調管理

介護施設では、定期的に入所者の体調チェックをしています。
自宅介護では、あまりここまで頻繁にチェックは行っていない、
というご家庭も少なくないのではと思います。
日常的にさりげなく会話の中で体調を聞いてみたりすることは
よく行っています。

何か体調に変化があった時には、いろいろな面で考える必要が出てきます。
その原因が以前からあった持病によるものなのか、
または便秘や脱水症状ではないのか、などなど。
そして、バイタルチェックも行います。
「バイタルサイン」と呼ばれる体温や呼吸の状態、脈拍と血圧を測定し、
異常がないかをチェックするというものです。
7c779e69f23ea97eaed349898c186a01_s

本来は看護師が行うのが最適なのでしょうが、
介護施設では看護師が常駐していないところも多く存在しています。
私の職場においても、看護師は週に数回訪問するというかたちなので、
介護職員がバイタルチェックを行います。

常日頃から体調管理をしておくことが大事

このチェックにより、ある程度のことが見えてくるといいます。
たとえば体温が高い場合は風邪をはじめとしたウイルス性の感染症の疑いがありますし、
血圧が高い場合は心筋梗塞などの大きな病気の疑いもあります。
基本的なことですが、こういったチェックをしておくことは
入所されている方の体調管理には大事なことです。
そして、通常時の数値を把握しておくことも、
異常時に比較するために重要です。

高齢者の方は、思わぬ時に思わぬ原因で体調を崩されることもあります。
そういった時のためにきちんと見守って、
常日頃から体調チェックを行っておくことが、
健康管理においても大事なことだと思います。

施設の中には、健康を維持して毎日の生活を楽しまれている方も大勢いらっしゃいます。
入所されている方々の生活の質を下げないためにも、
健康管理は私たちの仕事においても大事なことなのだと感じますね。

無事に年を越せる幸せ

だんだんと年末という雰囲気が強くなってくる時期ですね。
すでに仕事納めも済ませ、あとは年を越すだけ、
という方も多いのではないでしょうか。
私のような仕事をはじめ、接客業、サービス業は変わらずに仕事が続きます。

今年も1年を過ごすことができました、
という声を職場の介護施設を利用している入所者の方から聞きました。
介護を必要としてはいるけれど、ここで何も大きな病気をすることなく、
今年も新しい年を迎えられそうだということが、うれしく感じてもらっているようです。
年越しは紅白を見て、ゆく年くる年を見て年を越せるという
毎年のことを普通にできることは、実は喜ぶべきことなのかもしれませんね。

普通に年を越せるということ

まだ若いうちは、いつもと同じ年越しというだけではつまらない、
なんていう感覚があります。
私の場合は仕事がありますから、
あまり年越しとか新年を迎えるということは考えることはありませんけれど。
ですが、毎年同じような年を迎えられることこそが、
いちばんの幸せと感じている方も多いということですよね。

ごく普通に新年を迎えることができる
ということも、生活の質の向上につながっているのかな、
と入所者の方の言葉をきっかけに考えました。
3c11454dd67e6a3f2ae0e1c4a795668b_s

介護施設での年明け

ちなみに私が働く施設では、年明けにはおせち料理をお出しする予定になっています。
とはいっても、もちろん通常のおせち料理ではありません。
歯が弱くなっている高齢者の方でも食べやすい、
柔らかく調理された特製のおせちです。
年越しも施設の中で過ごしている方に、季節を感じてもらうための特別食のひとつです。
この特別食が、私たち職員にとってもおいしそうに見えるんですよ。
クリスマスの時にもパーティーメニューみたいなものが出されました。
おせちの次は、ひな祭りやお花見向けのメニューが出るはずです。

施設によっては、年明けに神社などへお参りに行くところもあるそうですが、
私の職場では残念ながら、そういった外出レクは予定されていません。
もしかすると、ご家族の方が年明けに訪問された時に、
一緒に外出をして神社などへ初詣へ行く方もいらっしゃるかもしれません。

年末年始は、季節のイベントが多い時期です。
その分、楽しめる機会も多い季節ということになりますよね。
いろいろな工夫で、介護施設で多くの時間を過ごしてらっしゃる方々にも、
季節を感じながら今年も新しい年を迎えるという実感を得ていただきたいものです。

QOLに関わりそうなヘルスケア・アクセラレーター

いつまでも、長い間元気に過ごせるというのは、
誰もが考える理想だと思います。
その中でQOLが高いものであれば、言うことはないという感じですよね。
ですが、実際のところはなかなか難しいものです。
医療や介護を受けるにしても、お金はある程度必要なものですし、
お金がなければ十分な生活ができないというのは、なんとも悲しいものです。

そういった状況を少しでも改善できるのかな?
と思えるようなニュースがありました。
経済産業省での取り組みのひとつであるようですが、
それが以下です。

地域でのヘルスケアビジネス創出に向けた取組を加速化します~ヘルスケア・アクセラレーターの育成・派遣を本格化~

ヘルスケアの土台を作る取り組み

「ヘルスケア・アクセラレーター」という何やら耳慣れない言葉が出てきましたが、
今年の夏に経済産業省がスタートさせたものだそうです。
地域でのヘルスケアビジネスの土台を作るための取り組み、とでも言いましょうか。

その目的のひとつは、健康寿命を延ばすこと
そして、高齢になっても健康的に過ごせることだそうです。

経産省の取り組みはまだ始まったばかりではありますが、
民間企業ではこのプログラムを先取りしたサービスをスタートさせているようです。
別の記事によれば、高齢者と定期的に連絡を取り、その内容を家族などの依頼者へ伝える、
というコミュニケーターを利用できるサービスを提供する企業もあるのだとか。
このサービスにより人とのつながりをキープできるというものです。

137356

これは地域でのビジネス創出のものですから、
地域に根ざしたものになることが期待できますよね。
私は地方に住んでいますから、首都圏や関西のみでしたら意味がないと思っていますので、
日本全国でこのようなサービスが拡充してもらえるのが理想的ですね。

まだヘルスケア・アクセラレーターが行うであろう事業内容については
具体的なものが出てきてはいませんが、
先取りしている企業の後追いのようになるのか、
はたまた斬新なプログラムが生まれるのか、それは後々分かることでしょうね。
こうした動きから高齢者の方のQOLが向上し、健康的に過ごせるようになれば
医療費や介護費の負担も全体的に見れば減少する、ということになるでしょうか。

適切なケアをしていけば、介護が必要になる人も少なくなるという見方もあるそうです。
医療や介護を必要とする人数や費用を減らすには、
日本全体で大々的に取り組む必要もあるのかもしれませんね。

「介護疲れ」について

このブログでは、QOLにまつわるいろいろなことを書いています。
私が介護施設で働いているので、
主に介護に関連するQOLのことが話題になりますが、
QOLは介護を必要としている方だけの問題ではないということは
以前にも書きました。

例を挙げると、身体に何かしらの障害を持つ方やがんなどの大きな病気を持つ方などにも、
QOLを考えることは大切だと言われています。
しかし、それだけではなく、介護をする側のQOLも考える必要があるのでは、
という話もあるのです。

介護をする側の「介護疲れ」

自宅で在宅介護をしている家族、または私たち介護施設で働く介護職員も含まれることもありますが、
いわゆる「介護疲れ」というものはひとつの問題になっています。
特に在宅介護では、デイサービスなどある程度の外部の介護サービスを利用していても、
大半の時間は自宅での介護を家族の誰かが行うことになるでしょう。
これがかなり身体的にも精神的にも大きな影響を及ぼすものだそうです。

介護をする家族の悩みは多岐にわたるそうです。
特に要介護度が重い方を介護している場合はなかなか目が離せないので、
不眠や睡眠不足になりがちだということです。
さらに、かなりのストレスを感じてしまうため、疲労感もかなり溜まってしまいます。

介護施設での仕事であっても、かなりの疲れやストレスを感じる、
という職員は確かにいます。
これが日常で、しかも自分の家族の介護となれば、
疲れとストレスは溜まっていく一方になってしまいがちでしょう。
e0d30ecf06351367bcb55e946d9b001e_s

介護をする側のQOLも考える

そこで、介護をする側のQOL向上のために、
疲労やストレス解消などの健康ビジネスが広がりつつあるのだそうです。
その内容は、介護を受けている方向けの内容と似通ったものもありますが、
動物やロボットとふれあうアニマルセラピー、ロボットセラピー、
足の疲れを癒すフットセラピーなどを、
介護者向けのサービスとして検討されているようです。

まずは介護施設の職員向けのリラクゼーションやストレス解消グッズなどが
主に考えているということでした。
同じような内容であれば、在宅介護に携わる方にも利用してもらえることでしょう。

いちばんのネックは、やはり費用だそうです。
在宅介護では、すべて自費での負担になりますから、
介護者のために使える費用にどれだけの余裕があるかどうか、
という新たな問題も出てきかねないのが、いささか問題になる可能性もありますね。

介護施設の探し方について

ここに書いていなかったとは思いますが、
私は宮城県内のとある介護施設で働いています。
東北地方ではいちばん人口が多い県ですが、
特に最大の都市である仙台に人が集中しているという地域です。
そのため、介護施設に関しても仙台市内に特に集中しているようです。

宮城県にも介護施設がいろいろ

仙台市内にかぎらず、宮城県内にはいろんな介護施設があります。
特別養護老人ホームや介護老人保健施設をはじめとして、
グループホームやサービス付き高齢者向け住宅などもあります。
仙台市内にはかなり高額な費用がかかるような有料老人ホームもあるそうで、
介護施設の選択肢もさまざまとなっています。
ちなみに私が働く施設は、そこまで高級なところではなく、
あくまでも一般的と言える施設になっています。

ですが、やはり人気が高い介護施設もあり、
設備が充実していて費用がリーズナブルな施設はどこも満室となっているのは
どの地域でも同じことですね。
入所待機をすることもできますが、その数がかなりの人数という施設もあるようです。
誰もが良い施設に少ない費用で入りたいと考えるのは自然なことですから、
こればっかりは地域性などは関係ありませんね。

ネットで介護施設探し

そんな宮城県で老人ホームなどの介護施設を探すには
やっぱりネットを駆使するのがいちばん手っ取り早くて便利でしょう。
私の職場にも施設見学へいらっしゃる方がいますが、
どのようにしてこの施設を見つけたのかと質問してみると、
ネットで検索して、という方が最近は本当に多いです。
ネットの情報の力って大きいんだなあ、と思います。

この頃は介護施設での暴力事件や死亡事故など、
何かと悪いニュースがよく報道されています。
その多くが、介護職員の不適切な対応や暴力、
または介護施設側の管理体制の問題などが原因となっていますから、
介護施設を利用しようとしているご家族の方も、
介護施設の内情などにはかなり敏感になっているかと思います。
そういう時にネットで介護施設の情報を検索し、
口コミなどをよくチェックしてから施設を決めるというプロセスは
ごく普通のことになっているのでしょうね。
be905448a2809d0d8820be8f4e2aab40_s

逆に言うと、介護施設で働く私たちにとっては
外からの目が厳しくなってしまうことになります。
私のところでは問題が起こらないように、普段から細心の注意を払っています。
そういった取り組みや努力が少しでも実り、
すでに入所している方のご家族や、これからこの施設に入ろうかと検討している方にも
きちんと正しい情報が伝わってほしいなあ、と思うばかりです。

レクリエーションとQOL向上

以前、「日常生活動作」である「ADL」のことについて触れました。
よくQOLと一緒に取り上げられる単語です。
ADLは実際の日常生活で必要となる動作ですから、
QOLの向上のひとつの目安にはなるとは思いますが、
ADLの向上イコールQOLの向上には必ずしもならない
というお話を書きました。
ですがADLも、できることなら向上させたいものです。
生活の質を上げつつ、身体機能も改善させられるのであれば、
全体的な質を上げることができるのではないか、と思います。

リハビリは主にADLにつながることで、ADLの改善を経た上でQOLの向上になるでしょうが、
リハビリを毎日行うこと自体が、
自分らしい生活を送って生活の質を上げることに直結するとは
はっきり言えるでしょうか?
やっぱり難しいことですよね。
QOLとADLの向上は、介護施設で働く上で続く課題のようなものだと思っています。

介護施設でQOLやADLの向上のために行うことといえば、
レクリエーションになりますね。
ちょうど昨日もレクリエーションの一環としてクリスマスパーティーを行った話を書きましたが、
この場合は季節に合わせたイベントなので、
特にQOLやADLは意識せず、入所している皆さんが楽しめるイベントとして行っています。

普段のレクリエーションはそういったイベントはそこまで多くはなく、
ちょっとしたゲームをしたり作品を制作したり、体操をしたりというような、
割と地味で地道な作業が多いです。
複雑で難しい作業ではなく、比較的手軽で続けやすいものとなっています。
人によっては歌を歌うことが好きな方もいらっしゃいますから、
施設にあるカラオケ設備で歌好きな方と思い思いに歌を楽しまれる、
なんて光景もたまに見かけます。
77116963cdfc9bc291a03fd1e2e2c77e_s

意外なレクが好評

介護施設にいらっしゃるのは高齢の方々ですから、
私と同じくらいの世代が楽しいと思うようなレクでもイマイチ、
というケースも少なからずあります。
レクを担当して、私もそんな失敗をしたことが何度もありました。
そういったレクはもちろん、一度きりでボツになりますね。

準備が比較的ラクで単純な作業の塗り絵が好評だったのが、私にとっては意外でした。
ものすごく時間をかけて準備をしたものが不評だったり、
逆にほとんど準備する時間がない中で用意したレクがなぜか好評だったりと、
まだニーズを掴めていないのかな、と反省点が多いです。
そしてそのような好評であるレクをQOLの向上につなげるためにも、
まだまだ改善が必要ですね。

介護施設でのいろいろなレクリエーション

世の中はクリスマス一色ですね。
私は個人的にクリスマスを楽しむことはできませんでしたが、
職場でクリスマスパーティーを行い、
ちょっとだけクリスマス気分を味わいました。
この日までにレク担当の職員がいろいろと準備をしてくれたおかげで、
非常に楽しいパーティーになりました。

なんだかんだ、クリスマスパーティーは楽しいものですよね。
入所者の皆さんも喜ばれていたので、よかったです。
e2d27b23b85ca965199d7be910eba96a_s

明日にはクリスマスツリーなどのデコレーションも取り払って、
次はお正月へ一直線という感じになります。
いよいよ2015年も終わりかあ、としみじみ思ってしまいました。
この年になると、1年が過ぎるのが本当に早いものです。
こういったイベントを通して季節を感じてもらうのも、
入所者の方々にとってのQOL向上につながっていると私は思っています。

QOL向上のためのレクリエーション

ところでこのような介護施設でのイベントのようなレクリエーション、
クリスマスのようにポピュラーな季節イベントはどこの施設でもよく行われていると思いますが、
施設によってはとてもユニークなレクリエーションを行っているそうです。
割と多いのは、農作業でしょうか。
とはいっても本格的な農作業ではなく、畑などで職員の手を借りながら、
お野菜などを育てるというものです。
継続できる上に成長過程を見られることで、やりがいも感じられる作業で、
最終的には自分たちで育てたものを食べることもできるので、
達成感も感じられますよね。
また、育てた野菜を販売している施設もあるんだそうです。

レクリエーションとはちょっと違うかもしれませんが、
犬など動物とふれあうことで心の癒やしなどをできるというアニマルセラピーも、
あまり多くはないようではありますが取り入れている介護施設は割とあるようです。
海外の介護施設では、アルパカやラマなど珍しい動物でのアニマルセラピーも
行われているんだそうですよ。

なかなか介護施設に動物を連れてくることは簡単ではない気もしますが、
動物園や水族館へ行く日帰りレクなどに応用できるのではないかと思います。
私の職場ではそういったレクリエーション施設へ行ったことがないので、
次の機会にはぜひ提案してみたいものです。

クリスマスパーティーからさまざまなレクの話に飛んでしまいましたが、
いずれも「楽しむ」という行為を通じて、
いろいろな方面での「生活の質」向上につながるものではないかと思います。

QOL向上のためには不親切にすべき!?

気がつけば、もう12月も後半です。
今日の天皇誕生日を過ぎるとクリスマスイブとクリスマス、
それが終わるとあっという間に年越しになってしまいますね。
本当に1年が過ぎるのが本当に早いものです。

祝日の今日も、私はいつも通り仕事をしてきました。
クリスマスが間近ということで、
クリスマスパーティーの準備も佳境に入っています。
何となくこの時期は、意味もなくみんなウキウキしているように見えるのは、私だけでしょうか?

そんな祝日の夜ですが、今日も変わらずいつもどおり、
QOLについてのことを書いてみたいと思います。

QOL向上のためには不親切な介護を

今日は、目からウロコというかこういう考え方もあった方がいいのかな、
ということです。

先日たまたま検索をしてヒットした記事で、
「QOLのためには不親切な介護の方がよい」
というようなことが書かれてあったんです。
不親切な介護というのがいまいちピンとこなくて、
ちょっと考えこんでしまいました。
つまりは、あまりにも過剰にヘルプをすることで、
向上する可能性があるその人の機能をストップさせているのではないか?
という話のようです。

e9ba2c121b4c19f9833afd5e123ab309_s
介護施設では、たいていのところが施設内がバリアフリー化されています。
入口にはスロープが設置されており、廊下は車椅子でも通行しやすいように広く取られ、
廊下の両端には手すりも付けられています。
トイレや浴室にも手すりがあり、もちろん部屋の間には段差がありません。

これが普通だと思っていましたが、古いお宅に住まわれているという方の場合、
バリアフリーというものは一切なく、
高齢者であってもかなりの段差がある家での暮らしをされています。
もしかすると過剰なバリアフリー化が、改善できる機能を改善できなくさせ、
QOLの向上を阻害しているのでは、という、
ある意味逆転の発想になるのでしょうか。

中には、バリアフリー仕様ではなければ生活が危険という方もいるので、
一辺倒にバリアフリー化しない方がいいというわけではありませんが、
その考えも一理あるなあ、と思いました。
ある程度自分の力で動ける方であれば、
バリアフリー化された環境が必要ないという方もいます。

「不親切」という言葉が悪く取られてしまう可能性がありますが、
ここでいう「不親切」は、過剰なサポートをするよりもその方の状態を見守る
ということに置き換えてもいいのではないでしょうか。

同じ介護の仕事をしている人にもいろいろなな考えを持つ人がいるんだなあ、
とネットを通じて知ることができました。

介護施設での看取り

介護施設には多くの方がいらっしゃるので、
当然その分いろいろな状態の方がいます。
私が働いている介護施設でも、かなり要介護度が重い方もいますが、
寝たきりの方はいません。

看取りとは

施設によっては、「看取り」を行っているところもあります。
看取りとは、亡くなる時期が近い方の終末期にお世話をし、見守るということです。
病院では延命治療などを行いますが、
介護施設の看取りの場合はもちろん治療はできませんので、
その方にとって適した充実したケアを行って
その人らしい最後を迎えられるようにします。
ですが私の職場では看取りを行っていないので、私自身には看取りの経験はありません。

QOLという生活の質の問題と看取りは、一見あまり関係ないことのように思えるかもしれません。

ですが、こんな記事があります。

この記事によれば、日本人は死についてよく考えているという調査結果がある一方、
他の国では考える人かなり少なく、
アメリカに至ってはなんと考えるという人が0パーセントだというのが驚きです。
他の国でも割合は少ないので、日本人の割合が突出しているとのことでした。

その次に看取りの話しが出てくるのですが、

延命治療はあまりしたくないという方が多いにもかかわらず、
日本人が看取りを選ぶのは、生存期間を重視してのことなのだそうです。
QOLは「生活の質」のことです。
その人らしい最後を迎えるということは、生活の質を向上させるということにも
つながると私は考えています。

dc7ca2120ecde335cdddc1d3240406d0_s

日本人の考え方は矛盾している?

しかし先ほどの調査結果は、延命治療は好まないけれど生存期間を重視するために
看取りを選択するというので、
ちょっと矛盾しているのでは?と思ってしまいますよね。
これは、命が続く期間を重視しすぎているからなのではと感じます。
なるべく長い期間生きていてほしいという願いがあるけれど、
本人の希望だけではなく家族の意向で命の長さを決めていいものかという悩みや迷いから、
延命重視となっている傾向があるようですね。

延命をすることが、必ずしもご本人のQOLにつながるとは思いません。

本人が決める余地がない場合、家族に決断が委ねられることになります。
そこで迷いが生じ、矛盾するような考えが出てくるのでは、と思います。
やはりこの記事のように、本人が元気なうちにある程度の決断をしておき、
家族に伝えておくことも将来的なQOLのためのひとつの手段ではないでしょうか。